走行距離は? 燃費はどのくらい? 自動車税は? 修理費は? 調べてみました。
この記事はwhywaita Advent Calendar 2021の18日目の記事です。
昨日は twismikoさんの whywaita Advent Calendar 2021 17日目:人はなぜ飛行機に乗るのか – Coyote vs Loadbalancer でした。今年もたくさん飛行機に乗っていて楽しそうですね。スイートラウンジには今度連れて行ってほしいですね。
kyontanは今年7回しか飛行機に乗っていませんが、マイルではなくお金を払って乗るようになったので多少は成長しました。なんとガソリン代や高速代を払うとマイルが貯まるんですよね。どこかにマイルで使おうと思います。
さて、2020年は36回も飛行機に乗っていたkyontanですが、今年は空ルートから陸ルートに変更したので延々と地上を移動し続けていました。
その代表的な手段がそう、自動車です。
購入まで
マニュアル免許を取ったからにはマニュアル車を乗りこなしたいと思うのは人間の性であり、旅行も好きなので乗っていて楽しい、かつ比較的お手軽そうな車を考えた結果、マツダのロードスター (NB6C, SPグレード) にしました。
ロードスターは大きく4世代に分かれており、それぞれ、NA (ユーノス・ロードスターと呼ばれるのはこれ)から、NB, NC, NDと呼ばれています。今回私が買ったのは2世代目であるNBの、更に4世代に細分化された中の最後期モデルであるNB4です。
最後期とは言え、その初度登録年月は平成16年6月 (2004/6)。今は2021年12月なので、実に17年前の車です。走行距離も購入時点で172,000kmと、おそらく普通の方が聞いたらそんな車、ちゃんと走るの……? と思うような数字でしょう。
更に年式がある程度古い車の場合、走行距離の多寡も重要なファクターではありますが、それと引けを取らない程度に重要なのはメンテナンスが適切に行われてきたかどうかです。
車には無数の劣化しうるパーツがあり、それらは適切なタイミングで適切に交換されなくてはなりません。
エンジンオイルの交換は3,000kmから5,000kmに1回することが望ましいとされていますし、あまり聞き馴染みがないパーツとしては、例えばタイミングベルトなんかは10万kmに1回、ないしは劣化が判明した段階で交換を適切に行う必要があります。
今回購入したロードスターは、初代オーナーから数え(おそらく)自分で4人目で、直近では2人目のオーナーが長いこと乗っていたようでした。
メンテナンスはかなりこまめに行われていたようで、法定の1年点検に加え、半年ごとに点検をしてこまめに劣化した部品を交換していたようで、分厚い本のような点検整備簿が存在していました。
今回の購入にあたって、この整備簿の存在はかなりの安心材料になりました。
しかし、そうは言っても17年物。納車から9ヶ月で10,000km超を走り、今の総走行距離は182,000km。200,000kmの大台は目と鼻の先です。
whywaitaさんも1000km以上は助手席に乗っているんじゃないでしょうか。雑な旅行にいつも付き合ってくれてありがとうございます。
今回は、この9ヶ月、ロードスターで走っている中で遭遇した色々な事象をご紹介します。
事象1: 後ろから突っ込まれる
びっくりですね。古いとか関係ないでしょ。
夜に国道1号で信号待ちをしていたら後ろから突っ込まれました。速度は全然出ておらず、掠った程度の傷しか付いてなかったのは幸いでした。
幸い当て逃げ等ではなかったので、すぐに警察や保険会社に連絡して調書を取り相手の連絡先を聞き、様々があった結果、無料でバンパー等が新品になりました。
なんか修理代金24万とか書いてあって、あの傷でこの金額……ヒエッ……となりましたが相手の保険で出たので0円です。
なにはともあれ人間が無事だったのでヨシ。
このとき、ディーラーの方から「古い車というのもあって、いろいろなところでオイル滲みなんかがあるので、そのうち直していかないとですね」とのアドバイスをもらい、それはそうだよな〜と思いつつ、そういった部分を修理するのはまだまだ先のことだと思っていたのでした。
そういえば国道1号のことを「イチコク」って略すのは神奈川県の南側の人たちだけらしいですね。ご存知でしたか?
事象2: エアコンから冷たい風が出ない
夏が近づき、エアコンを入れると、ふと冷たい風が出ないことに気が付きます。調べてみるとエアコンガス(冷媒)漏れというのはよくある事象らしく、たしかにボンネットを開けてサイトグラスを見てみてもエアコンガスが流れている気配がありません。
ディーラーへ持っていき、一度再充填 + 漏れを検出するための蛍光剤を入れてもらいましたが、1ヶ月足らずでまたエアコンが効かなくなったので、そのタイミングで再度ディーラーへ行き、おそらく紫外線ライトのようなもので見てもらった結果「あちこちから漏れていますね〜」とのコメントを頂戴しました。わお。
これから夏というのにエアコンが効かないオープンカーで湘南を疾走するのは無理があるのでもちろん修理を選択。
コンプレッサー, コンデンサー(電子部品ではない方)など、エアコンに関する一式を交換。18万円。
無事冷たい風が出るようになり、安心して夏場もドライブを楽しむことができました。
事象3: 低速でハンドルを一定角度に切ると謎の異音がする
再現条件が分かるまでに1週間ぐらい掛かりました。良くわかりましたね。
ある日友人とドライブをしていたら「これつまりハンドルを一定角度に切ったときに音がするってことじゃない?」と指摘されました。トラブルの発生条件を切り分けるのが得意なオタクは最高。
なにそれ?という事象ですが、どうやら先日のエアコンの修理時にアンダーカバーがずれていたらしい、謎ですね。
とりあえず直してみましたが、そもそもボルトが折れていてそこも直そうとするとタップでネジ穴開け直して……とかなるらしい。大変そう。
良くわからないけど0円で直りました。ヨシ
事象4: 始動時にキュルキュルいう
分かりやすい事象ですね。ベルトが滑るとそんな音がするんだろうな〜という音がしました。
ベルトを交換したら直ると思うじゃないですか。ベルトを回すプーリーが錆びていて、そっちを交換しないとまたすぐにダメになってしまうようです。年式〜
そして、更に「ウォーターポンプから異音がするのと、ちょっと漏れてますね」とのご指摘が。ラジエーターは樹脂らしく、現状はまだ良いがもし壊れたらやばいとのこと。エンジン冷やせなくなったらそりゃオーバーヒートして壊れますからね。
壊れるのは嫌だからね〜と言いながら修理することに。ついでに200,000kmが近づいてきたので、このタイミングで100,000kmごとに交換するタイミングベルト等も一緒に交換することにしました。工賃が浮くので。
ラジエーター, ウォーターポンプ, サーモスタット, タイミングベルトなど、なんか冷却周りをまるっと交換。26万円……
ここでkyontanの冬ボーナスが消えます。
事象5: 1速や2速の入りが悪い
「最近1速とか2速の入りが悪いんですよね」ディーラー「ミッションオイル変えて、そのときに切子とか出てこないか見てみますね」「出てこなかったのでシンクロ(シンクロナイザーリング)が逝ってると思いますね〜」「こちらお見積りです」「WOW」
色々話してるとだんだん車の駆動装置に詳しくなります。
ミッション載せ替えで35万円、他の交換部品も含めた額がこちら。
シンクロはトランスミッションの一部品なので、なんとシンクロを交換するよりトランスミッションを載せ替えたほうが安いということらしいです。
流石に26万の修理受け取りに行ったら43万の見積もり出されるのは財布もメンタルもやばい。まだお願いしてません。
でも、飛行機41回乗るのと比べたら安いんじゃないでしょうか? 車は金がかからない趣味ということが良くわかります。
まとめ
なんやかんやでお金は掛かりつつ、でもロードスターは乗ってて楽しいんですよね。2021年のベストバイは間違いなくこれです。
速そうと言われることはよくあれど、乗ってみると全然速くなくて、でもドライバーとしてはそれで満足というか、ドライバーの操作に対して素直に応答してくれるところが最高です。
マツダの提唱する人馬一体という言葉の意味するところが、ロードスターに乗っていると良く分かります。
そして、生産終了から16年が経過したにも関わらずちゃんと交換パーツが出てくるマツダは本当に素晴らしいですね。
何かあったとき、ディーラーに持っていけばシュッと交換パーツリストが出てきてちゃんと修理をしてもらえるというのは何にも代えがたい安心感があります。
なんやかんやと手間のかかる子ではありますが、様々な運命の巡り合わせで自分の手元に来た車、せっかくですし大切に乗っていきたいですね。
追記
ところで、この記事を公開した直後にディーラーから新モデルの990Sのご案内が来たんですが、これはつまりそういうことですか?