monolog

バイトを辞めました (その2)

10月にも似たような記事を書いた気がしましたが、似たような話です。

記事の間隔を見ると3ヶ月で辞めたように見えますが、今回やめた会社の方が圧倒的に居た期間は長かったです。(約2年)
掛け持ちをしていると、「弊社」という発言の真意が取りづらくなってややこしいですね。

スケジュール感

2016/秋頃: 辞めたくなる (後述)
2016/12/12: 直属の上司に辞める旨を伝える
2016/12/xx: 取締役に辞める旨を伝える
2016/1/30: 最終出社日
2016/1/31: 退職

前提

ちなみにどういう会社かというと、都内にあって、受託メインで、ゲームやアプリ開発なんかもやっている、至って普通(?)のIT企業です。研究所系の案件が多かったのが特徴的でしょうか。(Webサイトに書いてあるので公開情報)
社員数は20名程度で、毎年、原則として社員の平均年齢がインクリメントされます。
n次請け案件はあまりなくて、基本的に1次, 2次程度の案件が多数, フレックスタイムが 12:00 – 15:00 なところは珍しいでしょうか。

働き始めたのは、高校3年生の春 (3月) でした。3月というのはつまり卒業直前ですね。そこまでスキルがなかった自分を雇ってくれるところは他になかったでしょうから、ありがたいと思っています。

入ってからは、どこぞの iOSアプリをコードベースで0から書いたり、OpenGL ES でシェーダーをごりごりしながら OpenGL 1.0 のソフトウェアを iOS へ移植したり、Java の炎上案件の火消しを手伝ったり、CUDA のコード書いたり、C++ x OpenGL なソフトウェア開発やら高速化やら、2万行の jQuery と格闘しながらフロントエンドの改修・機能追加なんかをしたりしました。
退職直前の作業PCは Xeon E5 x2CPU でRAMが 64GB で GeForce GTX1080 の 2枚刺しでした。はやかったです。
設計はあまりしていないので、純粋にプログラマーだった気がします。しかし自分が書いたコードがそのまま仕様になったことは数知れず、うーん……
あと、受託とはいえ、2年間の業務の9割近くは 1つの iOS アプリの開発・改修をしていました。なので辞めた理由もこれに大きく影響しています。Now Available on App Store for Freeですので是非ダウンロードしてください。何とは言いませんが。

辞めた理由

自分の仕事に対して、貰える額が見合っていないと感じるようになったからというのが最大の理由です。

自分は開発経験もほとんどありませんでしたし、その勉強時間は業務時間内に頂けました。
しかし、勉強をして、その結果としてコードを書いたとして、それがどんなに稚拙であっても動いていればよく、レビューされることは全くと言っていいほど無いわけです。
これは受託ならではの特性だと思っていて、瑕疵責任はあるにせよ、見た感じバグなく動いていれば、中身はどうでもよく、納品すればそれっきりだからというのが大きいのではないかと思います。

特に、 iOS なんかは社員の人ですら経験者がほぼ0でしたので、むしろ社員の人が自分の書いたコードを元にコードを書くようなことがありました。
結局、数万行(これが多いのか少ないのかは判断に困るところですが)のコードをほぼ1人で書いて、しかも納品してそれっきりではなく、その後の退職直前までの改修をほぼ1人でこなしました。
(ちなみに愚痴を言うと Objective-C で iOS 7 サポート, 著作者表記必須ライブラリ使用禁止縛りです。つらかった……)
もちろん自分が書いたコードが完璧だとは全く思わないわけで、むしろ自分のような初心者が書いたコードなんてクソですから、ちゃんとレビューをされたいし、効率の良い書き方を知りたいわけですが、そのような機会に恵まれることはついぞなく、延々と master へ svn push し続ける日々が続いていました。
まあでも、当時はそんなものかと思っていました。

危機感を持ち始めたのは昨夏。
自分が試験期間なのでバイトを休み、1ヶ月後に再び来たある日、リポジトリには iOS ができる派遣の人が来て実装がされた形跡がありました。社員の人はコード書かないんかい……
ちなみにその方が書かれたコードは命名規則がシステムハンガリアンで、最上位階層の ViewController にガンガンクラスメソッドが追加されていました。感動して涙が出ました。結局あとでだいたい消した。

きっかけは、そのときの派遣の人月単価と、案件の人月単価を知ってしまったとき。

自分の月50時間に満たない作業分が、n人月 = x万円、なるほど。それと同程度の工数見積の機能実装に関する派遣の方の人月がx万円? なるほどなるほど。
もちろん設計や保守の工数、会社の利益があるとはいえ、分かりが芽生えた瞬間でした。

決め手になったのは、辞めるという話をする少し前。

次の改修の納期も近いし、流石に人が足りなさそうだから人を足そう、ということで新人の方がプロジェクトに加わりました。もちろん iOS ができる人はいないので、僕が教えることに。
1年半以上 iOS をやっているとは言え、完全に独学で、バイトで、教育係(?) うんうん、教えるのもバイトの役割ですね!
え、アプリの画像素材を複数倍率でPSDから切り出せるのは僕しかいない? 引き継ぎ用の手順を動画に? なるほど!!
(ただの Photoshop CC の Generator ですね。イケてる機能だと思います。あと、僕はこれが普通だと思っていたんですが、通常の案件では切り出された状態の png で送られてくるということを知ったのは最終出社日でした。)

 

後のことはいいから、辞めようと思いました。

 

時給を上げる交渉をする、という手がなかったわけではありません。実際、過去に一度実行しました(その日のうちに100円上がった)し、それ以外でもある程度は評価されていて、数ヶ月に一度時給の見直しはありました。
おそらく、一度に100円時給が上がるバイトなんて他業種ではそうないでしょうし、最終的にもらっていた時給も僕の知る範囲では高い部類でした。
(そもそも学生のエンジニアバイトの時給が安い問題はありますが、そこまで踏み込む気はありません。あくまで個人の主観としてです。)

それでも、僕は学生の時間を削ってバイトするからには学びが多くあって欲しいと願っていました。
2017年にもなって iOS 7 をサポートするのはわずか数%残存しているユーザーのためです。(使い続けるのはクソだと思っていますが) ただ、それを僕がやる必要があるのか、今やるべきことなのか、という点において大きな疑問がありました。
(もちろん、iOS 7 の話は色々ある話の1つに過ぎませんし、iOS 7 については、冗談抜きで10回以上はデータ込みでもうサポートやめましょうよ、と説得を試みました。受託なのでやめられませんでした。◯◯◯許さん)

自分が投資の対象ではなく人月として見られてしまうのは自分の落ち度でもあります。ただ、そうでなくても今の環境でそれを改善するのは難しいと考えました。

そんなこんなで精神がつらくなったので、労基法ギリギリの2週間前 (納期x週間前) に伝えてやめようかとも少し思いました。
ただ、流石にそこまでのうらみつらみは無かったので、その後すぐに上記のような理由をまろやかにしたものと共に退職のお気持ちを表明し、1/31 をもって退職しました。
ちなみに退職のお気持ちを表明した後の1ヶ月間、主業務が新人社員の方への引き継ぎになりました。不思議ですね。

エンジニアバイト四方山話は色々あって、残業代が出るのでうちはすごい! みたいな話はたまに聞きますが、有給がもらえて普通に使えたり、賞与が出る会社はそうそうないんじゃないかと思いました。上に挙げたような話を除けば、労働環境としては申し分ありませんでした。
今回は、たまたま僕が関わっていた案件周りがつらかったというだけです。他に携わった案件には面白いものもありましたし、そういったものに関わることができたのはいい経験でした。もちろん iOS 開発についても、誰にも頼らず0から独学で学ぶ機会があり良かったです。ともかく学びは多かったということです。

ちなみに時給倍くれたら残りますよという話をしたら本気で検討されたので丁重にお断りしました。良かったですね。ちょっと後悔しています。
ただ、まあ仕事してアウトプットしてるならそれに見合った評価はされたかったなという気持ちです。残念ですね。

 

機会、環境、考え、金など、茫漠とした概念が世の中にはあり、我々はその中で最適な解を求めてやっていく必要があるということでした。

 


とりあえずそんなこんなで無職になったのでは? と思いましたが、そもそも本職は学生でした。無職じゃないよ!

これからアルバイトを始めても、おそらく3ヶ月でやめるなんてことはないでしょう。ですから、次の退職エントリがあったとしても、それはしばらくさきのことになるでしょう。

とりあえず学生のうちに色々な会社を見ておきたいという気持ちはあって、お話が聴けるだけでもありがたいので、会社見学やらインターンやらアルバイトやらしたいなと思っています。
あとお酒が飲みたいです。お肉も食べたいです。寿司も大好物です。

もしご興味を持たれた方がおられましたら、 @sukukyon なり Facebook なり Github なりでご連絡頂ければ幸いです。

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