こんにちは。なぜかアメリカはラスベガスよりこの記事をお届けしています。
whywaita Advent Calendar 2024の4日目の記事です。タイムゾーンはPST(UTC-8)だから2024-12-04T23:59:59-08:00までに書けば許されるよね! ハム太郎
3日目はマブダチであるmolyさんの企業内セキュリティリサーチャー(R&D寄り)としての生活 – GeT_Pwn3d! でした。元気そうでなによりです。
最近はポーカーにドハマリしているらしいwhywaitaさんは今後海外で活躍される場が増えるでしょうし、ヨーロッパにもぜひ行ってほしいですね。
というわけでwhywaita Advent Calendarに書く理由もこじつけられたところですし、今年の夏 (2024-07-27 から 2024-08-19 にかけて) に行ったヨーロッパ旅行の思い出を振り返ります。
旅の概要
一緒に行った人: @nasu, @katsuo
自分は以前からヨーロッパに行きたいと思っており、なんならJALカード naviの国際線減額マイルで卒業旅行にヨーロッパへ行こうと企んでいたのだけれど、COVID-19により海外旅行の難易度は跳ね上がり、そのまま実行する機会がないまま(卒業に伴い)JALカード naviのボーナスタイムが終了したのでした。
友人の @nasu も似たようなタイミングで単独ヨーロッパ旅行を計画しており、彼は実際に一度ヨーロッパの地を踏んだものの、COVID-19のロックダウンを避けるために旅半ばにて帰国しており、再度ヨーロッパへ行く機会を伺っていたようです。
それから数年の時が経ち、謎の勢いもあり @katsuo も含めた3人 (当初は更に多くなる可能性があったものの、実際に行ったのは3人) 2023年初頭に2024年夏にヨーロッパへ行こう、ということになり、旅の計画が動き出したのでした。
往復の検討
ざっくりとした日程が決まったので、まずは日本とヨーロッパの往復航空券を入手することにしました。
なぜ3人で同じ飛行機に乗らないのか、なぜでしょうね……宗教……?
ひとまず @nasu は 2024-07-31 東京→フランクフルト, 2024-08-14 フランクフルト→東京の往復を確保したようでした。
僕は @katsuo と前乗りすべく、少なめのマイルでヨーロッパ入りできる方法を検討に入りました。
JALの特典航空券の場合、直行便の選択肢としてはイギリス(ロンドン, ヒースロー), フランス(パリ, シャルル・ド・ゴール), フィンランド(ヘルシンキ), ドイツ(フランクフルト)が選択肢となり、この4つから選ぶことになります。
ちなみにJMB提携やワンワールド特典航空券も検討したのですが、あまり良さげなルートを見つけることができずでした(知識不足)
JALの国際線特典航空券は日付や便によって必要マイル数が大きく変動するため、よしなに安い便を探していきます。
当初はロンドンに前乗りしようと考えていましたが全然取れず諦めます。最終的に以下の便を取りました。どうせなら土曜日(2024-07-27)発が良かったのですが高くて取れず……
ところが、航空券を4ヶ月放置熟成させたところ、偶然フライトを変更する機会が発生し、2024-07-27発にできたのでした。
その後も帰りの航空券について検討を重ねに重ねていたのですが、皆様覚えていますでしょうか。2024年の夏はあの2年に1度のでっかい運動会がヨーロッパで行われていたことを……
埋まっていくエコノミー、とにかく高い特典航空券、そして検討に検討を重ね、更に検討を重ねた結果得られた結果がこちらです。
最終的に、なぜかエコノミーよりプレミアムエコノミーよりビジネスの方が安いという謎な便を発見し、ヒースローから羽田までビジネスクラスで帰ることになりました。良かったね。でも日程は伸びに伸びました。
行程の検討
航空券だけで文字数使ってしまったので詳細には記しませんが、「みんなの行きたいところだいたい全部行く」メソッドを採用しました。あとは頑張って一筆書きするだけです
頑張った。本当に頑張った。
線の凡例は以下の通り:
- 青の太線: 飛行機
- 紫の太線: 寝台列車
- 黒の太線: 高速鉄道 (TGV, ユーロスター)
- オレンジの太線: 自動車
- 黒: その他 (鉄道, バス)
基本的にはそれなりに愚直に引いていきましたが、やはり往路で突如ヘルシンキに到着する私と @katsuo がどうやってフランクフルトに到着する @nasu と合流するか、というのが最大の難点でした。
最終的にはフェリーでタリン(エストニア)に渡り、飛行機でアムステルダム(オランダ)へ渡り、TGVに乗りパリを半日観光した上でストラスブール(フランス)で合流する、という4日がかりの行程を経てなんとか合流できることができました。
オリンピック期間中にパリを観光するのは完全に博打でしたが、結果的には警察が大量に配備されており治安は(少なくとも肌で感じた限りでは)良く、移動もしやすく(ただし地下鉄の初乗りは2倍になっており、630円だった……)、特段大きな問題はありませんでした。
ただ、ヨーロッパ旅行前日にTGVが爆破されたときは本当に終わったかと思いました。自分たちがパリに着いたときには完全に復旧されておりSNCFの本気を感じました
旅の感想
ブログを書く時間も足りないので爆速で振り返ります。
行き
- サクララウンジでたらふく食べて搭乗したところ速攻で機内食が出てきてフードバトルと化す
フィンランド (ヘルシンキ)
- サウナが好きなら人生で一度行ってほしい。サウナが好きでないあなたも人生で一度行ってほしい
- これまで日本で行ってきたサウナと「質が違う」ということを体で理解らせ(わからせ)られました
- 有名どころを2箇所(Lonna’s sauna, Löyly Helsinki) 巡ったんですがもっと行きたかった……
- 期待を遥かに上回る最高の観光地
- 治安よし酒うましサウナよし飯うまし(様々な意見あり)眺めよし
- ザリガニを食べてみたかったのですが、とてもタイミングよくザリガニの解禁されているシーズンだったこともありザリガニパーティーにありつけました。大変良かったです
- 1泊しかしなかったのがかなり悔やまれる
エストニア (タリン)
- ヘルシンキからバルト海を船で渡り(4時間ほど?)、首都タリンにて2泊しました
- 中世〜! って感じの旧市街でテンション上がりました
- あと中世風コンセプト居酒屋?的なところ(Olde Hansa)で飲んだハニービールとスープが美味かった
オランダ (アムステルダム)
- アムステルダム、完全に期待を遥かに上回る最高の観光地でした
- チーズが美味い、というか全体的に料理の味付けが美味い
- 完全に舐めていた……
- 見どころも多くて良かったです
- 写真に残せない体験型観光スポット多し
フランス (パリ, ストラスブール, コルマール)
パリ
次回は美食を堪能します
- 凱旋門: 登った
- 凱旋門って上れるんですね。知らなかったけど良い体験でした
- エッフェル塔: 見た
- モナリザ: 見た
- パリに行きたかった最大の理由がこれだったので満足しました
- ワイン: 飲んだ
ストラスブール
オタクは絶対に冬馬かずさを許さないよ。うんうん
コルマール
ここなら楽しく暮らせそう!
あとふらっと立ち寄ったマーケットのパテ・アン・クルート(パテのパイ包み焼き)が想像を絶する美味しさでした。さすがおフランス……………
アルザスのワイン街道を @nasu に運転させることによりワインの試飲で酔っ払うことに成功して最高
最高のワイナリーも見つかったので人生の楽しみが増えました
スイス (ツェルマット)
自分が行きたかったポイントの1つ。登山をするからには一度は本物のアルプスに登ってみたいなあ、ということで下見へ……
ちなみにこの時点で間違ってかなり高額な切符を二重に購入したことに気が付いており心を病んでいます。移動スケジュールに余裕がないから駅員に聞く暇もない!!!
スイス、全体的に眺め良〜〜〜って感じで良かった。この記事に貼る写真あるかな……と思ってたら手が止まりませんでした
ただし物価が高いのでしばしば正気に引き戻されるのは最大の難点。
あとZermattの駅前になぜかmont-bellがあったので限定Tシャツ買いました。1ポイントが0.01CHFになってレートが謎に良かった(日本では1円)ので笑えました。(ただし物価は考えないものとする)
ちなみに間違えて重複購入したチケットはVisp駅のお姉さんが払い戻してくれました。神…… あとSBBの駅員向けの予約システムとかも謎にいい感じのUIのWebサービスで面白かったです。SBBのアプリとUIコンポーネントが共通化されてる感じでデザインシステムを感じた。
イタリア
ベネツィア行きたい行きたい行きたい!!!って主張してたらアマルフィとのバーターで旅程に追加できることになった。やったぜ。
地味に頑張って旅程を組んだポイントの1つ。移動が難しかった……
ミラノ
ミラノには乗り換えついでに寄っただけでなんの期待もしてなかったんですが、ここで寄ったレストランがばりうまかってん……まじで……
全然見栄えの良い写真がなかったんですが、パスタもサラダも全部美味しかったのでまた行きたい。
ここで初の夜行列車でナポリへ移動しました。
この列車の朝食で出たコーヒーも美味しかったしイタリア人コーヒー淹れるの上手すぎる。
ナポリ
1, 2時間しか歩いてないけど今回の旅行でダントツで治安の悪さを感じました。ナポリピッツァは全然店が開いてなくて行けなかった……無念……
仕方なくそのあたりで売っていた揚げピッツァ(Pizza a Portafoglio, 財布ピッツァ)を食べたんですが、なんか……見た目通りの味でした……
アマルフィ
アマルフィ大聖堂前でうっかり入ったイタリアンバーみたいなところのピッツァははっきり言って人生で一番まずかったですが今となっては良い思い出です。皆さんも店に入る前にGoogle Mapsのレビューぐらいは確認しましょう。☆2は避けろ。
こんな楽園みたいな場所になぜ我々は20時間ぐらいしか滞在しなかったんでしょうか。
ヴェネツィア
写真を見て判断してください
ネオ・ヴェネツィアやラティアスに思いを馳せた36時間でした。
オーストリア (ウィーン)
@nasu が詳しいので多分あとで書いてくれると思います。
3泊? したんですが延々と同じ店でビール飲んでた……最高だった…… Suicide Hot Wings (激辛チキンウィング)も美味しかった。
ウィーンと言えばザッハトルテ(チョコレートケーキの一種)が有名らしいです。自分は初めて食べたんですがかなり好みでした。有名な2軒(Sacher, Demel)どちらも行きましたが、甲乙つけがたいと感じました。でも強いて言うなら前者。
あとはシュニッツェル(とんかつみたいなもの)とアプフェルシュトゥルーデル(りんごのパイ包みみたいなもの)を延々と食べてたんですが僕は結構舌に合ったので暮らしていける気がする。
古城に泊まるというエモ体験ができたのもウィーンでした。良かった……
チェコ (プラハ)
交通局の職員を絶対に許さない。多分向こうもそう思ってます。
ビールと肉料理は最高に美味しかったです。街並みは……タリンで見たかな……
(だんだん書くのに疲れてきたのでテキストが減ります)
ドイツ
ドレスデン
1Lのビールを浴び〜るように飲みながらソーセージ食べた記憶があるようなないような。最後の休憩ポイントでした。ここで @nasu, @katsuo とお別れ。
ベルリン
ベルリンの壁を見てビール飲んでソーセージ食べてベルリンのサウナに入ったことしか記憶にない。実際それしかしていない
ベルギー (ブリュッセル)
ここから2人旅です。ちょうど2年に1度のフラワーカーペットのタイミングが重なり、賑わっているブリュッセルを観光できたのは運が良かったです。ベルギービールも堪能できて最高。
イギリス (ロンドン, バース)
ロンドンは見どころが多すぎて書ききれません。
装備
今回、移動の楽さやコインロッカー問題などを考慮し、スーツケースを持たずにバックパック1つで行くという方針を立てました。
結論としてこれはかなり正解で、ヨーロッパは石畳が思っていた以上に多く、もしスーツケースで行っていたらかなりストレスが溜まっていたと思います。重いもの引きずるのも疲れるし。
バックパックは登山用のザックとして使っているオスプレイのSirrus 36 を背負っていきました。これは登山装備としてもかなり気に入っていて、フレームがしっかりしていて背中が蒸れにくい構造になっていて大変良いです。
そして、今回一番最高だった装備は山と道のDF Mesh Merino Crew Neckというメリノウールのシャツでした。これ1着をたまに洗いながら着続けていましたが、本当に暑くならないし臭くならないしで最高でした、最高。ちなみに山と道は地元鎌倉のメーカーです。
回線については、ahamo の海外ローミングが追加料金なしで30GB/月使えて便利なので、あらかじめ契約して行きました。ただし海外に着いてから最大15日という制限があり、今回はそれを超えてしまった分を後述する Ubigi で補いました。
アプリなど
事前に入れていたアプリもいくつかあるのですが、旅行中に追加でいろいろ入れました。
並び順と一致しないですが、それぞれ紹介します
- Trainline
- たいていのヨーロッパの鉄道の切符はこれで買える。謎
- iOSのWalletにチケットを登録できてとても便利
- SBBMobile
- スイス連邦鉄道 (スイス国鉄) のアプリ
- かなり出来が良い。単なるiOSのアプリとして見てもUXが洗練されていると感じる
- スイス国鉄に限らず、かなり広範なヨーロッパの鉄道に関する乗換案内を出せる上、駅構内の移動なども構内図で確認できて大変便利
- 遅延等の状況もかなり見やすい
- ただし(当然だが)スイス国鉄と乗り継がない切符は買えないので注意
- GPSと連動して自動的に切符を買う?機能もあるっぽい。先進的
- ÖBB Ticketsオーストリア連邦鉄道 (オーストリア国鉄) のアプリ
- 特に印象がない。普通に使えたはず
- GVB
- アムステルダム市営交通会社、要するにアムステルダムの路面電車のアプリ
- 1日券とかはこれで買える。便利
- NS
- オランダ鉄道 (実質国鉄) のアプリ
- 切符をこれで買える
- BVG Fahrinfo, Jelbi
- この2つのアプリの立ち位置の違いが全くわからないが、ベルリン市交通局 (路面電車) のアプリ
- 多分どちらもできることが被っており、路面電車の切符などはどちらでも買えたはず
- Ryanair
- Ryanair (ライアンエアー)というヨーロッパでトップシェアを誇るLCCのアプリ
- これがないと事前チェックインができないが、日本のApp Storeにはないためインストールに一癖あり面倒だった
- 最終的に搭乗券をWalletに登録できた
- Ubigi
- 調べていて良さそうだな、と思い最終的に利用した海外旅行などをメインターゲットにしているeSIMサービス
- 任意のタイミングでチャージでき、カバーしているキャリアが多い上そこそこ安い
- なんとNTTグループの子会社らしい。すべてが謎
- Revolut
- 有名な? 旅行者御用達クレカ
- 両替レートが良く、現金が必要なときにかなり重宝した
- Citymapper
- 地図アプリ
- あまり出番がなかったけれど、ロンドン観光で使ったらかなりマルチモーダルな感じのナビが出てきて良かった。もう少し使い所があったかもしれない
- Bolt
- ライドシェアアプリ。ヨーロッパではかなり普及しており、Uberより全然捕まる & 安いので何度も利用した
- なんか色々やっており、フードデリバリーやら電動キックボードやらあるっぽい、が使っていないので詳細不明
- Lime
- 電動キックボードのライドシェアアプリ
- 多分プラハで1回使ったが、なんかグループライド機能やスピードリミット機能とかあって面白かった
- でも借りたキックボードが1台壊れてたので結局微妙です
- Uber
- 入れていったけど出番なかった
- FREENOW
- ヨーロッパの一部で使えるライドシェアアプリだが、結局使わなかった
- 地球の歩き方に乗っていた
- レンタカーも予約できる
- ヨーロッパの一部で使えるライドシェアアプリだが、結局使わなかった
- Flush
- トイレ検索アプリ
- 地球の歩き方に乗っていた
- お世話になりました
- トイレ検索アプリ
- Booking.com
- かの有名なホテル予約サイト
- 今回の宿はほぼこれで取ったので、予約確認や宿とのチャットで使いました
反省
- 良かった
- 大きなトラブルなしでやり切った (えらい!)
- どの観光地も楽しめた (えらい!)
- 当初行きたかった観光地をほぼコンプリートできた
- 石畳がかなり多かった。スーツケースを持っていかなかったのは正解
- メリノウールのシャツで臭さから開放された
- 夜行列車は宿泊&移動のコスパ良し
- 食事全般、特にイタリアの飯
- よく色々な人から耳にするものの、やはりイタリアが最強でした。イタリアしか勝たん
- フランスは予算を上げて再戦希望
- フィンランドのサウナ
- 今回最大の収穫と言っても過言ではない
- アルザスワイン
- アルプスの眺望
- 各国のビール
- ベルギーとチェコで2大巨塔、フィンランド・オランダは深堀りしがいがありそう。ドイツ・イギリスは定番
- SpaのSpa, BathのBath
- 海外でも温泉旅行ができて満足です
- 復路のビジネスクラス
- 悪かった, 改善できそう, 今後に期待
- 滞在時間が短すぎる
- 誰だ23日で11カ国回ろうなんて言ったのは
- 洗濯の頻度
- パンツを1本しか持っていかなかったため、必然的にそこに選択のペースをあわせざるを得なかったのが敗因
- 夜行列車はもう1ランク上の部屋でも良かったかも
- 空調の効きが弱いなどした
- ナポリでナポリピッツァを食べられなかったこと
- 今回の旅における最大の後悔
- アマルフィ大聖堂前のピッツァ
- プラハ市交通局
- 滞在時間が短すぎる
まとめ
とりとめもなくだらだらと写真を並べただけの記事になってしまいましたがいかがでしたか?
whywaitaさんがヨーロッパに行くときの参考になりましたら幸いです。
なお本記事は(多分)3部作となっており、第2部, 第3部は同Advent Calendarの12/10, 12/11にそれぞれ公開されるはずです。ご期待ください。